家庭で電力を最も消費する家電は「冷蔵庫」、続いて「照明器具」、「テレビ」と続いて4番目に「エアコン」がランクインしています。
エアコンは他の家電製品よりも電気代を減らせる要素が多いので、しっかりとチェックして節電につなげてみてください。
目次
エアコンの電気代は年間いくらかかる?
製品や運転状況によって変わってくるので一概には言えませんが、ざっと計算すると8~10畳用のエアコンで年間に20000円ほど電気代がかかります。
このうち10%でも電気代を減らせれば約2000円削減と大きいですが、エアコンの台数が複数ある場合はかなり効果は大きくなりますね。
年間電気使用量ランキングで4位にランクインしているエアコンですが、その使用量の大半が夏場と冬場にかかってきますので、この時期だけでもしっかりと対策をすることで大きく節電できますよ。
次項から具体的なエアコンでの節電対策を記載して行きます。
運転方法を工夫してエアコンの電気代を節約する方法
使用する時期は限定されることが多いエアコンですが、家庭内の電気代の多くを占めています。
ただし、エアコンは他の家電製品よりも節電できるポイントが多数ありますので1つずつしっかりと見直していきましょう!
自動運転を活用する
意外だと思うかもしれませんが、エアコンを使うときは初めから弱運転で運転するよりも、自動運転で一気に室温を設定温度にしてしまったほうが電気代がかかりません。
エアコンは室内温度を設定温度までにするまでが一番電気を使うので特に電気代がかかります。逆に設定温度になってしまってからは電気代はあまりかからないので自動運転で一気に設定温度まで温度を下げてしまいましょう。
こまめなスイッチのオンオフは避ける
エアコンを使う際、室温が適温になったらスイッチを切り、また寒くなったり、暑くなったらスイッチを入れる、といったようにこまめなスイッチのオン・オフを繰り返してしまうと、逆に電気代が高くなってしまいます。
上記のように、エアコンは室温を設定温度にするまでがいちばん電気代がかかるので、こまめにスイッチを入れたり切ったりせずに、一度適温になったそのままの温度を自動運転で保っているほうが電気代を節約できます。
フィルターを清掃する
エアコン内のフィルターにほこりやゴミがたまるとエアコンの効きが悪くなって無駄な電力を消費します。
2週間に1度フィルター掃除を行っていれば、冷房、暖房使用時の約5%もの電力が節約できるというデータがありますので、面倒だとは思いますがこまめに掃除を行うようにしましょう。
画像はかなり大掛かりな清掃をした時の物ですが、これだけしっかりした清掃ではなく、フィルターをはずしてシャワーなどで流して乾燥させるだけでもかなりの効果が期待できますよ。
清掃するとしばらく運転できない状態になってしまうので涼しい時間帯に行うのがオススメです。
室外機の負担を減らす
室外機周りに物を置いてしまうと、エアコンの効率が落ちてしまいます。室外機の周りも、草刈りなどをして風通しをよくしておきましょう。
また、夏場に直射日光が室外機に当たると室外機本体の放熱ができなくなり、エアコンの動きが悪くなってしまいますので、日よけを置くなど、室外機に日光が当たらないよう工夫すると良いですね。
冬には雪が室外機周りに積もってしまったり、室外機に雪が吸い込まれてしまい効率が落ちてしまわないよう、防雪ネット等を使って雪対策をしましょう。
設定温度と風向きを調整する
エアコンの設定温度は、夏は1℃上げる、冬は1℃下げると約10%の電力を節約できると言われてます。
環境省では省エネのための目安として、夏の冷房時は28℃に、冬の暖房時は20℃を目安にするよう呼びかけています。
また、温かい空気は上に上がって天井付近にたまり、冷たい空気は床付近にたまります。お風呂でも熱いお湯が上に溜まりますよね。
部屋の中に温度のムラができるとエアコンの冷暖房効率が下がるので、エアコンの風向きは夏は水平に、冬は下向きにするのが効率的です。
その他の方法でエアコンの電気代を節約する
運転方法と合わせて見直したいエアコンの節電方法です。
ちょっと費用のかかる方法もありますが、今すぐ実践できるものもありますので簡単なものから見直してみてください。
扇風機やサーキュレーターを併用する
エアコンから少し離れたところが暑い場合はリビングのエアコンの設定温度を下げずに扇風機やサーキュレーターを活用しましょう。
うまく冷えた空気を送ってあげることで隣の部屋等もエアコン無しで涼しく過ごすことも可能です。
断熱対策を行う
部屋の窓やカーテンに断熱、遮熱対策を行うことで外気の影響を受けにくくなり、冷気や暖気を逃さない効果が期待できます。
夏はカーテンやすだれ、遮熱シートなどを使って日差しを防ぐ工夫をしましょう。冬は厚手のカーテン等を使用すると効果的に部屋の室温を保つことができます。
服装で体温調整をする
エアコンだけに頼らず、服装で体温調節をすることで設定温度を変更でき、節電効果が生まれます。
夏は通気性に優れた素材の服、冷感インナーなどを着用、冬は1枚多く服を着たり、ひざ掛けやストールを使ったりすると効果的です。
服装でエアコンの節電効果を高めることができますが、冷房の効きすぎた部屋で薄着だと冷えすぎ等も起こってきますので、体調にも注意しましょう。
よくあるエアコン節電の勘違い
除湿モードは節電にならない
冷房使用時よりも電力の消費が少ないと勘違いしがちな「除湿モード」
こちらは冷房使用時と電力の消費はほとんど変わりませんので、節電を意識して使うなら冷房を使用しましょう。
また、送風も涼しくはなりませんので、風だけを受けたいのであれば体に当たる位置で扇風機を使用した方が涼しくなります。
最新型のエアコンが節電になるとは限らない
エアコンでの節電を考える時によく見かける「最新機種に買い替える」
こちらも10年ほど前の機種ではさほど消費電力は変わりませんので慌てて買い替えるのはやめましょう。
買い替えるのにも費用がかかってしまいますし、買い替えた後からもどんどん良い製品が出てきますからね。
エアコンの耐久年数は10年ほどなのでちょっと調子が悪くなってから考えて良いですよ。
AIにもエアコンの節電方法を聞いてみた
エアコンの効率的な節電方法には、以下のような方法があります。
- 適切な温度設定
室内の快適な温度設定を見つけて設定しましょう。夏の場合、冷房を24〜26度に設定することが一般的です。冷房の効果を感じるために低い温度に設定すると、エアコンの消費電力が増えます。
- タイマー機能の利用
エアコンにはタイマー機能が備わっている場合があります。外出中や就寝時にエアコンを自動的に切るように設定することで、無駄な電力消費を避けることができます。
- 適切な風量設定
エアコンの風量を最適な設定に調整しましょう。風量が高いと冷却効果が増えますが、同時に消費電力も増えます。適切な風量で快適な温度を保つようにしましょう。
- 遮熱対策
外部からの熱を室内に入れないようにすることで、冷房効果を高めることができます。カーテンやブラインドを閉めたり、窓に断熱フィルムを貼ったりするなどの方法があります。
- エアコンのメンテナンス
定期的なメンテナンスはエアコンの効率を保つ上で重要です。フィルターの清掃や交換を定期的に行い、エアコンの動作を最適化しましょう。 - 自然冷房の活用
外気温が低い夜間や早朝には、エアコンを使わずに窓やドアを開けて自然な風を取り入れることも考えましょう。また、エアコンと併用して扇風機を使うことで、エアコンの使用を最小限に抑えることもできます。
これらの方法を組み合わせて、エアコンの節電効果を最大限に引き出しましょう。また、最新のエネルギー効率の高いエアコン機種を選ぶことも、長期的な節電につながります。
とういうことですが、他の節電方法と合わせて参考にしてみてくださいね。